消毒用アルコールとは?

前々回前回と、
菌やウイルス対策として「殺菌」や「除菌」、「消毒」などについてお話ししてきましたが、
今回は消毒用アルコールのお話をさせて頂きます


新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で、
新型コロナウイルスの感染を防ぐために必要なアルコール消毒液は、
供給が追いつかずに不足していて、
各地の医療機関や高齢者施設から対策を求める声が出ていました。

これを受けて厚生労働省は、やむをえない場合にかぎり、
酒造メーカーがつくるアルコール濃度が高い酒を消毒液の代わりとして、
特例として使用することを認めることを決め、全国の医療機関などに通知しました。

具体的にはアルコール濃度が70%から83%のウオッカなどを対象とし、
これより濃度が高い酒は殺菌効果が落ちるため薄めて使うよう求めているそうです。


ただし、これは主に医療機関での消毒液の不足を解消するための特例措置であり、
「一般の家庭では、引き続き手洗いの励行を続けてもらいたい」
ということです。


ちなみに、、、

アルコール消毒液とは、一般的には消毒用エタノールのことを言います


そして
消毒用エタノールの不足は、医療機関や高齢者施設だけでなく、
わたしたち理美容店でも同様で困ってしまう問題なのです


理容師法施行規則及び美容師法施行規則により、

「カミソリとカミソリ以外の器具で、血液の付着しているもの、またはその疑いのあるもの」は、
消毒前に十分な洗浄を行ってから、
煮沸消毒
(沸騰してから2分間以上煮沸)、
エタノールによる消毒
(76.9v/v%~ 81.4v/v%エタノール液中に10 分間以上浸す)

次亜塩素酸ナトリウムによる消毒
(0.1%次亜塩素酸ナトリウム液(有効塩素濃度1,000ppm)中に10 分間浸す)
を行わなければなりません。

また、「カミソリ以外の器具で血液が付着している疑いのないもの(例えば鋏や櫛など)」は、
上記3つに加えて、
紫外線照射による消毒、蒸し器などによる蒸気消毒、
エタノールによる消毒
(76.9v/v%~ 81.4v/v%エタノール液を含ませた綿もしくはガーゼで器具表面をふく)

次亜塩素酸ナトリウムによる消毒、逆性石ケン液による消毒、
グルコン酸クロルヘキシジンによる消毒、両性界面活性剤による消毒
を行わなければなりません。


このように、わたくしたち理容師にとっても、
消毒用エタノールは必要不可欠なものなのです


ちなみに、エタノールは水分の含有率が20%程度で消毒効果が最大になるため、
厚生労働省が定めている医薬品の品質規格基準書「日本薬局方」では、
消毒用エタノールは濃度が76.9v/v%~ 81.4v/v%と定められています



消毒用エタノールの他にもエタノール濃度をほぼ100%にまで高めた無水エタノールがありますが、
無水は「高濃度なので殺菌力が強そう」とイメージされがちですが、
揮発性が高過ぎてウイルスを除去しきる前に蒸発してしまう可能性があるため、
精製水で濃度を薄めて使う必要があります。

また、アルコール除菌スプレーなどは濃度の記載がないものがありますが、
アルコールが含まれる以上、感染防止に効果がないとは言えませんが、
感染リスクを下げる効果は濃度が明記された商品に比べると、
劣っている可能性が高いそうです。


新型コロナウイルスは脂質でできた「膜(エンベロープ)」を持つエンベロープウイルスに分類され、
アルコールはこのエンベロープを溶かす働きがあるため、
アルコールで適切に消毒すれば感染力を失わせることができるとされています。

そのため
消毒用エタノールの需要が高くなり過ぎてしまっているのです


現時点では当店「カットハウス897(YAGUCHI)」には消毒用エタノールが十分残っているので、
しっかりと消毒することができているのですが、
いつまでもこんな状況が続いてしまい、
もしも消毒用エタノールが無くなってしまったら、
本当に困ってしまうよなぁ。。。

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