エタノールとメタノール

以前に当ブログの「消毒用アルコールとは?」という中で、
「アルコール消毒液とは、一般的には消毒用エタノールのことを言います!」
と、そして、
「エタノールは水分の含有率が20%程度で消毒効果が最大になるため、
 厚生労働省が定めている医薬品の品質規格基準書「日本薬局方」では、
 消毒用エタノールは濃度が76.9v/v%~ 81.4v/v%と定められています。」

と言いました。


新型コロナウイルスの消毒に効果があるとされるアルコールですが、
アルコールにも種類があります



アルコールとは、科学的な見地で言うと、
鎖式、脂環式炭化水素の水素原子を、
ヒドロキシル基(有機化学において構造式が-OHと表される1価の官能基)で置き換えた化合物の総称です。

アルコールは酒の成分や消毒薬として有名ですが、
他にも燃料、試薬、食品、溶剤などに利用されています。


消毒薬として一般的に使用されるエタノールは、
正式にはエチルアルコール(化学式はC2H6O)と言い、
飲用アルコールとして酒(アルコール飲料)の主成分にもなっています。
穀物などのでんぷん質、果物などの糖質を発酵させて作られています。



新型コロナウィルス感染症発生による需要の急増により、
スプレーやジェルタイプなどの手指消毒用のエタノールが不足しているため、
高濃度エタノール製品を使って消毒液を自作される方も増えているそうですが、

「エタノール(エチルアルコール)とよく似た名前のメタノール(メチルアルコール)は、
 絶対に使用しないでください!」

との注意喚起がなされています。


メタノール(メチルアルコール)(化学式はCH3OH)は主として天然ガスなどからつくられる物質で、
酢酸やホルマリン、エチレンやプロピレンなどの原料として使用され、
プラスチックや合成繊維、接着剤、塗料など幅広く利用されています。
小学生の理科の実験で使ったアルコールランプのアルコールもメタノールです。
一般的には燃料用アルコールとして販売されています。


それほどまでに私たちの生活に利用されているメタノールですが、
原液は日本では劇物に指定され、多量に摂取すると、吐き気やめまいの他、
こん睡や発作などの意識障害などの中毒を引き起こす事があり、
致死量は0.3-1.0g/kgとされています。

名前が似ているからと言って間違って使ってしまったら、
本当に大変なことになってしまうのです


ただし、人体には比較的安全なエタノールにも使用上の注意があります


エタノールは揮発性や引火性が高いため、
日本では消防法によりアルコール濃度が60%以上の液体を危険物第4類(アルコール類 危険等級II)に指定しています。


高濃度のエタノールを手などに吹きかけて乾かないうちに火を近づけると、
燃え移る恐れがあったり、日光などで熱せられると可燃性の蒸気が発生することもあるそうなので、
エタノールを使って消毒する際には、くれぐれも火のそばでは行わないようにしましょう。


また、エタノールには有機溶剤としての作用があり、
皮膚へ塗布した際には皮脂や水分を奪ってしまい、
お肌の弱い敏感肌や乾燥肌などの方が使うと肌トラブルを起こす場合があります。

また、傷口や粘膜に使用した場合は刺激が強く、
痛みを感じてしまうこともあります。


敏感肌や乾燥肌の方用の化粧品などには”アルコールフリー”を謳っている物も多いです。


新型コロナウイルス感染症対策で手指のアルコール消毒をする際には、
敏感肌や乾燥肌の方は気をつけましょう。


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